救命事例

東京トヨタ自動車株式会社江東砂町店様 「東京トヨタ自動車株式会社」での救命事例

東京トヨタ自動車株式会社 江東砂町店
店長 太田 茂様
サービスアドバイザー 齋藤 匡様
リーダー 岩澤 紀一様

AED設置から11日目の奇跡

東京トヨタ自動車株式会社 江東砂町店には2015年2月9日にAEDが納品され、2月20日にそのAEDを使用して救助に成功しました。設置からわずか11日目の出来事でした。

「AEDありますか?!」
2月20日の午後3時頃、店舗内に女性がAEDを求めて駆け込んできました。
当時勤務中だった岩澤さんはAEDを手にその女性と一緒に現場に向かいました。
現場は店舗近くの横断歩道付近で、体格の良い高齢の男性が顔面蒼白の状態で倒れていました。

すぐにAEDが必要と判断した岩澤さんは、少し遅れて救助に駆け付けた齋藤さんと、現場にいた女性と3人で協力しながらAEDを使用し始めました。
岩澤さんはAEDのフタを開け、画面の指示と音声を確認しました。
パッドを袋から取り出したところで、齋藤さんと近くにいた女性が倒れている男性の右胸と左わき腹に1枚ずつパッドを貼りました。
すぐにAEDの解析が始まり、電気ショックが必要とのアナウンスが流れ、電気ショックを実施。その後、AEDの指示を聞き、女性が胸骨圧迫を開始。2分後、AEDの再解析の際には「電気ショックは必要ない」とのアナウンスが流れ、体の動きや、せき込むようなしぐさが確認でき、無事に蘇生が成功しました。
その後、救急車が到着し、救急車搭載の除細動器に付け替え、搬送されていきました。

江東砂町店に設置されているAED江東砂町店に設置されているAED

当時の状況を振り返って

AEDを持って現場に駆け付けた岩澤さんと、AEDのパッドを貼った齋藤さんにお話を伺いました。

日本光電(以下NK):現場に到着したときの様子を詳しく教えてください。
齋藤:倒れた当初は男性も呼吸があったようなのですが、我々が到着したときには意識も無く、口が半分開いており、舌根沈下の状態でした。心肺蘇生はまだ開始されていませんでした。
NK :すぐにAEDの準備を始められたとのことですが、お二人はAEDの使い方をご存知だったのですか。
岩澤:今まで講習を受けたことはありませんでした。
齋藤:妻がAEDの講習を受けたことがあり、話を聞いたことはありました。
NK :AEDを使用する際、緊張されませんでしたか。
岩澤:そんなに緊張はしませんでした。AEDから音声指示があり、画面もあったのでそれを両方確認しながら操作しました。
齋藤:岩澤さんが落ち着いており、一緒に救助していた女性の存在もあり、落ち着くことが出来ました。
NK :救命現場を体験された上での皆様へのアドバイスがあればお願いします。
岩澤:私はAEDの講習会を受講したことはありませんでしたが、落ち着いてAEDの音声をしっかり聞いて操作をすれば問題なく使用できると思います。
齋藤:ギャラリーも含め、自分一人ではなかったので今回の救命も上手くいったのだと思います。救助をする上では周りの人たちと協力をし合うことが大切です。

消防から感謝状も送られました。この素晴らしいスタッフの行動について、店長の太田さんはこう語られています。
「今回のAEDの導入は、やはり地域の皆様の安全のためを思って進められたことです。AEDの使用方法に関しても、店長会議で講習を受けた内容について自分一人だけ知っていてもしかたがないので、朝礼でスタッフに使用方法を伝えました。有事の時にとっさに体が反応し、救助に踏み出せたスタッフがいてくれたことは本当に良かったと思います。」
その後救助された男性は順調に回復し、退院後店舗にお礼の連絡が入ったそうです。

左から岩澤さん、太田店長、齋藤さん左から岩澤さん、太田店長、齋藤さん

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