救命事例

株式会社全日警様「グランフロント大阪南館」での救命事例

株式会社全日警 O様

休日のショッピングモールで救われた命

「海の日」の2022年7月18日、大阪の大型商業施設「グランフロント大阪南館」で株式会社全日警の警備員として巡回業務にあたっていたOさんは、通路に人だかりができているのを発見しました。

現場に急行すると、女性が意識不明の状態で倒れており、顔色もかなり悪い様子でした。
その場に居合わせた男性がすでに胸骨圧迫を開始しており、看護師の女性は脈などの状態を見ていました。Oさんはすぐに施設の防災センターへ無線連絡し、救急要請とAEDの手配を行いました。
そして、「絶対に助かる」と信じてその場にいた2名と協力して心肺蘇生を行いました。

株式会社全日警様はセキュリティサービス全般を手掛ける警備会社です。株式会社全日警様はセキュリティサービス全般を手掛ける警備会社です。

連絡を受けた防災センターの警備員により、AEDはすぐに現場に到着しました。
AEDが届くと、Oさんは傷病者が女性であることから、できるだけ周囲の目に触れないように配慮をしながらパッドを貼りました。社内や消防署の救命講習を受講した経験から、AEDを使用する上での注意点(心臓ペースメーカの有無、アクセサリを外すなど)を念頭に置きつつ、落ち着いて対応することを意識していたそうです。

パッドを貼ると電気ショックが必要とのアナウンスが流れ、ショックボタンを押して電気ショックを実施しました。その後、胸骨圧迫を数回行うと女性の意識が戻って声かけにも徐々に応じるようになり、Oさんは少しホッとしたといいます。

意識が戻った女性に声かけをしていると、まもなく救急隊が駆け付け、病院に運ばれた女性は順調に快復していきました。

冷静かつ的確な対応で女性の命を救ったOさんは、消防署や施設の管理事務所、会社から表彰されました。

活かされた救命講習の経験

Oさんが所属している株式会社全日警 大阪支社では、社員に対する普通救命講習会の開催に加え、随時、消防機関が開催する上級救命講習や応急手当普及員講習を受講できるような体制を取るなど、社内での救命教育に積極的に取り組んでいます。
Oさんも過去に救命講習を複数回受講しており、その経験を活かすことで現場でも落ち着いた対応が出来たといいます。

社内での救命講習の様子社内での救命講習の様子

救命は誰でも絶対にできる

Oさんは今回、実際に初めてAEDを使用した救命活動に携わったことで、改めてAEDの重要性を感じたとのことです。

今回使用したAED-3100は、パッドの貼付位置を表示するイラストパネルが備わっていることや、多少にぎやかな場所でも音声ガイドが聞こえやすかったことから、「AEDが必要な対象者や基本的な仕組みを知っていれば、初めてAEDを使う人でも操作できそう」と感じたそうです。

最後にOさんより、実際に救命現場を体験された上でのアドバイスをいただきました。

「突発的な事態ではありますが、救急要請、心臓マッサージ、AED使用など、その一つの行動で貴重な命が助かる可能性が高くなるので、周りの人と協力すれば誰でも絶対に出来ると思います。看護師など医療従事者の方が現場にいる場合は、その方の指示にしっかりと従えば良いと思います。今回の経験を活かして、同様の事案が発生した際には率先して対応し1人でも多くの命を救いたいです。」

Oさんは今日もAEDと共にお客様の安全を見守り続けています。

 

O様O様

PageTopへ