設置事例

ホテルニューオータニ(東京)様での設置事例

ホテルニューオータニ(東京)安全管理室 防災担当 芳賀様

ホテルニューオータニ(東京)について

ホテルニューオータニ(東京)は、東京都千代田区紀尾井町にあるホテルです。
1964年9月1日、東京オリンピック開幕を前に、国内外の賓客を迎え入れるために国からの要請を受け、日本初の超高層ホテルとして開業しました。

広大で緑豊かな日本庭園に囲まれており、伝統と進化を融合したおもてなしで現在も世界中のゲストを迎えています。

日々多くのお客様をお迎えするホテルニューオータニ(東京)様のAED設置事例、そして安全に対する取り組みについてご紹介します。

 

ホテルニューオータニ(東京) 安全管理室 防災担当 芳賀様

芳賀様は、東京消防庁で救急救命士として勤務した経験を活かし、ホテル内のセキュリティや館内の防火対策、お客様の急病対応のほか、ホテルに入居されているテナントの防火管理などをご担当。

 

ホテルニューオータニ(東京)の救護体制について

ー 当ホテルでは、救急救命士と看護師が待機してお客様の安全を見守っています。
急病人が発生した際は、緊急コールにより安全管理室や警備室等のホテルスタッフへ一斉に連絡が行き、すぐに現場に駆け付けられる体制になっています。

AEDが館内に9台設置されており、人が多く行き交う場所をメインに適正配置するとともに、有事の際は必ず複数名のスタッフがAEDを2台携行して現場に向かいます。

会員制スポーツクラブ「ゴールデンスパ」に設置されているAED会員制スポーツクラブ「ゴールデンスパ」に設置されているAED

スタッフへの教育体制について

ー 毎月2回、社員に対して普通救命講習を実施しているほか、毎年100名以上の新入社員に対しても救命講習を実施しています。
社員は3年毎に講習を受講することになっています。
また、スキルがある社員に対しては、上級救命講習の受講も推奨しています。

救命教育に加え、火災や地震に遭遇した際の対応などを学ぶ防災教育にも取り組んでおり、お客様の安全を確保するために自衛消防組織としてのスキルを高めています。

救命講習会の様子救命講習会の様子

ホテルニューオータニ(東京)様は、東京消防庁が実施している応急手当奨励制度により、救命講習受講優良証交付事務所として登録されています。

救命講習受講優良証とは以下の要件に満たす事業所に交付されるものです。

  1. 救命講習の普及を推進する人(応急手当普及員など)が養成され、救命講習の普及に活用されていること。
  2. 交付対象毎に、総数(従業員数等)の30%以上が、有効期限内にある救命講習修了者であること。

ホテルニューオータニ(東京)様は、その教育体制から応急手当の普及に貢献している事業所と評価され、安全な社会づくりに寄与しています。

防災センターの扉に貼られている救命講習受講優良マーク防災センターの扉に貼られている救命講習受講優良マーク

オートショックAED「AED-3250」の導入について

ー AED自体は以前よりホテルに設置してありましたが、私自身が元々救急医療に携わっていた経験から、機能性の高いAEDを導入したいという想いがありました。
今回オートショックAED「AED-3250」の導入を決めた理由は2つあります。

1つは、スタッフが安心して使えるAEDであることです。オートショックAEDは、電気ショックが必要な場合、装置が自動で電気ショックをしてくれるAEDです。そのため、ショックボタンを押す必要がありません。
やはりショックボタンを押すというのは、非常に勇気が要る行為ですので、AEDが自動で電気ショックをしてくれる点は社内でも非常に評価が高かったです。
自信を持ってAEDを使えるようになったことから、スタッフのモチベーションも上がり講習会の受講意欲も高まったように思います。

もう1つは、AEDを使用した際の救助データを抽出できるAEDであることです。
日本光電のAEDは、内部時計の時刻を定期的に自動補正しているため、正確な時間、順序で救助データを記録することができます。
有事の際に、当ホテルとしてどのような処置を行ったのか、AEDが正常に機能していたかをお客様に開示する上で、救助データは非常に重要なものだと考えています。

オートショックAED「AED-3250」オートショックAED「AED-3250」

救命テントの導入について

ー 当ホテルは賓客のご利用も多いため、患者さんのプライバシーの保護は重要だと考えています。
特に現在はスマートフォンの普及で個人情報漏洩の危険性が高まっていますので、今回実際に救命テントを見て導入を即決しました。

患者さんのプライバシーを守るのはもちろんのこと、救命テントを使用することで救助者も自信を持って救助を行えるかと思います。

これまで、急病人が発生した際はパーテーションを持ってきていましたが、時間がかかってしまっていました。
今後、緊急コールがあった際はAEDと一緒に救命テントを持って現場へ急行する運用にします。

AED救命テントAED救命テント

今後のAEDに期待すること

ー オートショックAED自体が最高のAEDだと思っていますが、女性も持ち運びできるように、もう少し小型軽量化することを期待しています。

また画面に関して、AED-3250は昔のAEDに比べてアニメーションで分かり易く、ソフトになった印象を受けています。
今後はさらに分かり易いイラストに進化することを期待しています。

色はオレンジ色で目立っているので良いと思います。

AEDは軽量化・誰が見ても信頼ができるというメッセージ性が大事かと思います。

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救急現場をご経験されている視点からのご意見、大変参考になりました。
当社も引き続き、お客様のご意見を聞きながら進化を続けていきます。

ありがとうございました。

AED-3250画面例AED-3250画面例

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